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2007年9月23日 (日)

一葉

公園前の銀杏並木を 僕は今一人で歩き

少し冷えた風 肌に感じ 深く息を吸い込む

ささやかに響く虫の声と 踏みしめて生まれるハーモニー

何処か切なくて物足りない音が 胸を吹き抜ける

本当は気付いている 忘れようのない煌き

鼓動が加速していく 君の声を求めている

サヨナラも言えないまま 僕の左手はからっぽになった

アリガトウと呟いても 空廻って消えていってしまう

だから歩く あの頃のように

夕暮れ時に駅のホームの ベンチに腰を下ろして

過ぎ行く電車と行き交う人 眺めては目を閉じる

何もないその向こうに 手を振っては涙流して

情けない笑顔映す 君の眼を探してるんだ

サヨナラと言えたならば 僕の心は裂けることもなく

アリガトウと言えたならば 満たされた涙を流せたのだろう

考えてみる どうしようもなくても

クローゼットの奥の引き出し 君の丸文字のダイアリー

めくったページにただ一言……シアワセ

サヨナラと言えなくても 僕は君の声を憶えている

アリガトウと言えなくても 僕は君の笑顔憶えている

いつの日か生まれ変わり また巡り合うことが出来たなら

この心とこの想いを 宙に解き放ち 君の名を呼ぶ

公園前の 銀杏並木で

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 初めに浮かんだイメージは、銀杏並木だった。それは何処か切なくて、もの悲しくて、ひそやかで、でも何か大切な想いが潜んだイメージだった。

 そのイメージを確たる形にするのは、非常に困難だった。けれど結果として、そのイメージは一つの世界になり、一つのストーリーになり、一つの詩になることが出来た。

 素晴らしい曲に、なった。     circus

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