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2007年1月28日 (日)

8

思いっきり窓を開ける 太陽の匂いをかぐ

少し冷えた空気に身を引き締める

イングリッシュマフィンを焼く マンデリン・コーヒーを淹れる

ほら 穏やかな一日が始まる

動物園にサイを見に行こう 水族館のクラゲもいいだろう

あるいはプラネタリウムへ星を…… 

なんて数え浮かべてみる どれが幸せを喚起する

考えて 考えて 導き出した答えは

ただ横に君がいれば それで十分なんだ

過ぎ去ってしまったからこそ 強く想う

目一杯ドーナッツをほおばる ブラウスにアイロンをかける

ああ なんだか胸が苦しく空回る

もう一杯コーヒー淹れるか…… とびっきりのダージリンも悪くない

退屈な時間が過ぎては訪れる

なんて長く感じるんだろう いつかの喜び噛み締める

繰り返し 繰り返し 君の名を呼べば

離れていても僕の声は 届いてくれるかなぁ……

呆れるほどに 幼い歌としても

考えて 考えて 導き出した答えは

ただ横に君がいれば それで十分なんだ ああ

繰り返し 繰り返し 君の名を呼べば

離れていても僕の声は 届いてくれるかなぁ……

きりのない想いばかりが 姿映す

眩いライト スイッチを消す ロータスのキャンドルに火をつける

ほら ひそやかにまた一日が 終わる

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 そこに確かな想いがあるからといって、総てがうまくいくものではない。そんなことは、分かっている。

 そこに揺るがぬ正しさや選択があるからといって、悲しみが安らぐわけではない。それも、分かっている。

 そこにかすかな優しさや温もりがあるからといって、多くを留めておくことは出来ない。当然だろう。

 そこに幾つかの残酷さや痛みがあるからといって、目を背け避けられはしない。そのとおりだ。

 だから僕は、踏み出した。だから僕は、この詩をここに書いた。嘘偽りなく、涙が零れ落ちた。

 僕は打ちひしがれている。僕は声を枯らしている。僕は何かを求めている。

 今日だけ、今日一日だけ、弱さを剥きだしにする。

 明日からは、また世界に歩き出せることを、信じて。     circus

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